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小学生の英語ってどんなことを勉強するの?つまずくポイントも一緒に解説

2023/05/16

日本では学習指導要領が見直され、2011年からは小学校5、6年生における「外国語活動」という英語を使った授業が実施されるようになりました。さらに2020年4月からは英語教育開始時期が、小学校3年生から行われるという内容に改定。より英語でのコミュニケーションが教育においても重要視されるようになっています。

今回は小学生でどのように英語を勉強するのかと、小学校英語で抑えていきたいポイントをご紹介します。

小学校ではどうやって英語を教えるの?

小学校の英語教育は、小学校3・4年生に実施される英語に慣れ親しむための「外国語授業」と、5・6年生で行われる実際に話したり聞き取ったりするための教科としての「英語」があります。段階的に英語に触れることで、中学校での英語教育に自然とつなげられることを重視するなど、小学校と中学校の義務教育期間を総合的に捉えた学習指導要領となっています。

英語に慣れ親しむという小学生では、あくまでも英語の知識を身に着けることではなく、英語を通して「学びに向かう力」などといった人間力の育成が目標。英語に触れるという意味では同じですが、それぞれで学習目標や、授業の具体的な内容、年間の授業時間などには大きな違いがあります

ここでは各学年での授業の違いについて紹介します。

小学校3・4年生で行われる「外国語活動」

【学習目標】

語彙や文法を学ぶということだけに主軸を置かず、実際にコミュニケーションを取るために必要な「考えて、判断して、表現する」ということを一体化させた授業が行われます。具体的に、小学校中学年では音声面を中心とした「聞くこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」の三つの領域で英語の目標を設定。コミュニケーションを取るための基礎を取得する期間としています。

【授業内容】

教科として授業を受けるわけではないので、具体的に成績を出すかどうかというのは各学校の判断にゆだねられます。あくまでも英語に親しむ期間なので、各小学校では英語での「あいさつ」「ゲーム」「歌」「会話練習」などの活動がほとんどのようです。ペアやグループになってコミュニケーションを楽しんだり、発音練習のためにCDやパソコンを活用したりと、様々な形で授業が行われます。

【授業時間】

1週間のうち、1コマ程度。年間だと35時間ぐらいの授業時間となります。

小学校5・6年生で行われる「英語」

【学習目標】

小学校高学年になると、教科としての「英語」が本格的に開始。3・4年生でやってきた「聞くこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」に加えて、「読むこと」「書くこと」も学んでいきます。また教科なので、成績が付くようになるのも特徴の一つです。

【授業内容】

「読むこと」「書くこと」が加わるので、アルファベットのなぞり書き、書き写しなど読み書きの基礎を身に着ける内容が入ってきます。とは言え、あくまでも中学校に進学した際に、よりスムーズに英語の理解が深められるようにすることが目標なので、文法や単語の書き取りテストなどを実施する学校は少ないようです。

視覚教材を使ったリスニング活動や、英語を読んだり書いたりできるワークシートの活用した教材も増えていきます。

【授業時間】

1週間のうち、2コマ程度。年間だと70時ぐらいの授業時間となります。

小学校で英語を嫌いにならないために

小学校では、リスニングをしたり、英語を使ってコミュニケーションを取ったりするので、楽しくできる部分もありつつ、つまずいてしまいそうなポイントもいくつかあります。

つまずくポイントを理解してサポートする

英単語が多い

特に5・6年生で扱われる英単語は600~700単語に相当します。学習指導要領にはすべて覚える必要はないとされていますが、リスニングなどを行った場合には聞き取って意味を理解する必要があるので、つまずいてしまうかもしれません。

英文を書く機会が多い

文章を作るということは、単語の理解と、文法の理解などの要素が複雑に絡まって行われます。日本語では、小さいころから慣れ親しんで自然と身に着いているためある程度無意識にできるかもしれませんが、英語は日本の場合、小さい頃から慣れ親しむ環境というのはそう多くありません。

自己紹介をする、目標を発表するということを英文で作って発表するという教材も中にはあるので、こちらも英語を難しく感じてしまう要因になるかもしれません。

参考

 

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